
南アフリカ太古の森「プラットボス」での主な活動は、森林再生事業です。
自然を守るというよりも、もっと積極的に自然を再生していく活動をしないとSDGsは無しえないと思います。またこれは人類が生き残れるかどうか、という問題です。
樹木や森が果たしている役割はとても大切なもの…
この森林再生事業は、苗木を育てたり、外来樹を伐採するなど森の手入れと、そのためのスタッフの雇用を生み出すことにもなっていて、
アフリカンツリー太古の森のミストの収益金は、この活動費の一部となっています。
いつもご愛用くださっている皆さまや、翻訳してくださった村上敦子さまへの感謝と共に、
森に駆り立てられて始まったこの森林再生事業について、改めてご紹介します。
~地球温暖化の現実が突きつける要求~
2008年5月以降、7万9,547本以上(2020年現在では8万本以上)の木がプラットボス森林の植林に寄付されてきました。
我々の森林再生プロジェクト「Trees For Tomorrow」にあなたも加わり、成長という贈り物をしてみませんか。

林縁部の森林再生
プラットボス森林の一部は、世界の自然林と同じく、かつて耕作のため更地にされました。
今日、こうした土地の多くは休閑中で、外来の植物が侵略者のように群生を始めています。隣接地にこうした外来種がはびこると、プラットボスの森にとって森林火災の危険度が高くなります。
※外来種は乾燥して非常に燃えやすいため、火災が発生した場合森に向かう南東の強い風にあおられ、プラットボスへと燃え広がってしまうためです。

南アフリカでは0.56%未満の部分にしか自生の森が広がっていません。西ケープ州ではさらに少なく、州のわずか0.05%が森林です。
プラットボス森林は太古から続く独特な自生の森であり、長い年月生存させるには積極的な管理が必要です。この必要に応えるべく、森林再生プログラム「Trees For Tomorrow」を始動させました。
これまでに7万9,547本以上を植えてきましたが、まだ何千本も植樹できるスペースがあります。苗木は我々のプラットボス育苗園が提供し、プラットボス固有の樹木だけが植えられます。
干ばつに適応でき、この地に暮らす鳥類や動物種の重要なエサとして役立つのです。
かつての森林区域に植林することで、多くの目標を実現しようとしています

・森を以前の完全な状態に戻す
・外来種との境界線を押し戻し、森林の中心部とそこで育まれている古代の樹木を火の手から守れるよう防火帯を築く
・外来種の侵入を阻む(外来の種は林冠で光が遮られて発芽できない)
・この独特な森林環境の生物多様性を保全して、未来の世代と、森林に依存して生きる多数の生物のためのスペースを増やす
・植林によって二酸化炭素吸収量を増大させることで、地球温暖化や気候変動の影響を抑制しようとする世界規模の取り組みに貢献する
・不利な立場に立たされている現地コミュニティのメンバーの雇用機会を増やす
・実際的かつ意味のある方法で地球に何かお返しをする機会を関係者や関係会社に提供する
森林再生プログラム「Trees For Tomorrow」
・持続可能な地球にやさしい植林プログラムです
・現地で栽培された樹木が手押し車でそれぞれの植林地へ運ばれます
・森林再生エリアは植林後も散水され、必要な期間維持管理されます
・森林再生の現場は実用的かつ実行可能な限りどんな場所でも、自然林再生プロセスに沿って管理されます
・森が自然発生するような炎が届きにくい区域に植林します
・プラットボスの新たな植林はDWAF(水利・森林省)の後援で保護されるので、現在および未来の所有者の気分や好みに左右される街路樹や庭木とは異なります。すべての条件が同じであるとすると、100年以上生存します
生命の三位一体

~リチャード・セント・バーベ・ベイカーに触発されて~
「Man of the Trees」の名で知られるリチャード・セント・バーベ・ベイカー(1889-1982)はその生涯に、世界に何十億本もの木を植えました。
「植林や森林再生は今、世界で最も大切な仕事のひとつです。
森には武装集団としての働きがあり、その生命は人間と動物、地球と大気、食料と水の生命と密接な関わりがあります。人間と樹木、水と樹木、人間と水は切り離せません。これが生命の三位一体です」
このように考えると、セント・バーベ・ベイカーの言葉「人間の未来は地球の森林の運命に密接に関連している」がわかりかけてきます。
1本の木が100歳までに成し遂げること
大気1,800万立方メートルに含まれる二酸化炭素を処理し、 純粋な二酸化炭素2,500kgにする
酸素分子6,600kgを利用可能にする
・根および樹冠から水2,500tを引き出し、大気中に蒸発させる
・1人の人間に20年間酸素を供給する
このほかに与えてくれるもの
表土
材木、原材料、飼料、食料、薬、スパイス、日陰、避難場所
調和のとれた生活環境

プラットボス森林の散策を予約された場合は、ぜひ森林再生エリアを訪れてください。
アフリカ最南端の森、プラットボスの植林イニシアチブへのご支援をお待ちしています。
「植林するとき、私たちは平和と希望の種を植えています」と語ったワンガリ・マータイの手本にならいましょう。彼女が地球のための植林プロジェクト「Plant for the Planet: Billion Tree Campaign」プロジェクトを立ち上げると、ケニアでは3,000万本以上の植林が行われました。
これは、南アフリカ太古の森プラットボスの「森林再生プログラム」について日本語訳にしたものです。ミストの収益金は、この活動費の一部となっています。