
車の通る道路沿いを歩くと、砂漠の中を歩いているようですが(それより暑い。。。)
マンション敷地内の木を植えられた小道に入ると、一気に涼しくなります。
ほんの少し植物があるだけで、全く違いますね。
植物、とりわけ樹木、樹木が構成する森は、地球上に生きるものにとって、なくてはならないもの。
2011年の International year of Forestsの動画を紹介します。是非ご覧ください。
Of Forests and Men
木が地球に最初に現れたのは3億8000万年前以上のことである。
しかし、我々は木の何をしっているだろうか?木は大陸の表情を変えた。
乾燥した岩から、今日我々が知っている肥沃な大地をもたらした。
木は決して動くことはない。しかし、植わっている場所で必要な栄養を見つける。
木は生きて成長する為に、水・光・エネルギー、そして空気から二酸化炭素を取り入れる。
木は環境から、葉・枝・幹へと換える原料を引き出す。
同時に、木は様々な生命体が繁殖することを可能にする豊富な物質を放つ。それは酸素である。
地球の森林はそこに棲む半分以上の種(しゅ)のホームである。
毎年私たちは従来知られていなかった虫や植物や遺伝子を発見している。
私たちが予想だにしない生命体がまさに存在しているのだ。
私たちの食べ物、私たちの薬、私たちの科学的でテクノロジー的なリサーチは
その生命の多様性によって決まる。
人類は常に森林から生活を得てきている、そして私たちはその森を変形させ破壊した。
農業文化の黎明期に存在していた森林の半分が破壊されている。
私たちは右肩上がりの成長モデルを追求してきた。
1950年以来、世界の人口は3倍近く上がったが、我々の肉の消費量は5倍以上に増えている。紙は6倍だ。
私たちのツールは違うスケールになっている。
私たちは何百万もの木を切り倒し大豆を植え、何百万トンもの肉を生産している。
森林は、製紙業に収益性の高いユーカリの木に変わり、農食品ビジネスに収益性の高い油ヤシに取って代わる。
沿岸のマングローブ林が更に20%縮小したのは、ここ30年のことだ。
主な元凶の一つは、海老と魚の養殖業である。
しかしながら、森林伐採は生存問題にも成り得るのだ。
20億の人々が森林を伐採し、焼畑農業をして木炭を作り家族を養っている。
過去60年間で私たちはこの地球に、全ての人類の歴史よりも急速な劣化を負わせている。
森林がなくなると、動物だけが危険に陥るのではない。
余分なものを生み出すために破壊されるのは、必要不可欠なのだろうか?
そのような在り方でなくてもいいのだ。森林地帯はまだ地球の総面積のほぼ三分の一を占めている。
世界中の男性と女性がそれを守ろうと戦っている。
村人、科学者、団体、政府、皆が警鐘を鳴らし代案を提唱している。他の選択肢も存在するのだ。
理解、教育、情報を通して、もし私たちが考え方を変えさえしたら、森林が暮らしを提供し続けることができる。
木は生きているものだ。
そして私たちは木について絶えず多くのものを学んでいる。
我々の薬の半分は植物の王国からきている。
人間の身体は植物由来の薬を識別し、癒されるようだ。
私たちの細胞は同じ言語を話す。私たちは同じファミリー(語族)だ。
植物は寄生虫と捕食者の存在を見つけ出すことができ、植物の地下のバイオマスや根は、
もしかしたら私たちが地上に見ているものと等しいかもしれないのだ。
植物はネットワークを作り、電気および科学信号を交換し、協力体制に入る。
植物の知性に関して発見するものがたくさん残されている。
私たちは水と森林が切り離せないことを認識しているだろうか?
森林は濾過し、貯蓄し、もしくは汚染物質を消化する。
まるでスポンジのように、洪水の時は水分を吸収し、干ばつの時には水分を戻すのだ。
雨は森林から生じる。
蒸散を通して、根から吸収した水分を水蒸気で発する。
木は雲を発生する物質も生み出す。そして蒸気を凝縮し、流れる生命を与える水になる。
植物の命は水・空気・地球・日光と結びついている。
それは私たち皆が頼る、生活生態系全体の礎石を形成する。
森林は気候の守り手である。
森林は地球全体の大気に含まれるよりも多くの炭素を蓄えている。
3億人が世界中の森林で暮らしている。
16億人、ほぼ4人に1人は、日々の生活が森林に直接依存している。
そして70億人、つまり私たち全員は、森林が提供する恩恵を受けている。
私たちが食べる食べ物、私たちが飲む水、私たちが呼吸する空気、私たちの健康を維持する薬を
森林が生み出すのだ。
森林をよく見てみよう。
私たちと森林は一つだ。
私たちはいつも森林を必要としてきた。
そして今日、森林が私たちを必要としている。
私たちは森林のように同胞で生活していこうではないか。
立派な木のように気高く。
この動画は、アフリカンツリーエッセンスの作り手メリッサが、とても気に入っているというものです。
森を自費で買い取り、森を守るために森に暮らす彼女が受け取った森からのメッセージそのままなのでしょう。
特に最後の言葉は、胸を打ちます。
このように生きていきたいものですね。
今日、森林が私たちを必要としている。
私たちは森林のように同胞で生活していこうではないか。
立派な木のように気高く。