
もう1月ほど前なんですが、映画『日日是好日』を観てきました。
映画・本の中のひとことひと言が、じんわりと心に響くとっても素敵な映画で、映画館を出てすぐに本屋に寄って、原作のエッセイも買って、すぐ読破。
お茶を通して感じて来られたことを、淡々と綴っておられるのが、また良くて。。。
こんなに大好きになってしまった映画や本は、ちょっと久しぶりです。
そしてその言葉の数々から感じられることが、フラワーエッセンスを通して自分の心と向き合うこととも似ているな、と、とても感動したのでした。
すぐわかるものと、時間をかけてわかるもの
パラパラっと本をめくるだけでも、これもいい、あれも好き!
と、書き出したら本を丸写しするほどになってしまいそうなのですが(笑)
特にいいなと感じたのが
世の中には、「すぐわかるもの」と、「すぐにはわからないもの」二種類がある。
すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。
けれど、すぐにわからないものは、何度か行ったり来たりするうちに、後になって少しずつじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。
そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片に過ぎなかったことに気づく。
日日是好日のまえがきより、一部省略しています。予告編でも語られている言葉ですが。。。
フラワーエッセンスやヨガ、自然療法でもそうなのですが
なんでも「早く」「すぐに結果を」求められる今の時代。。。
そうそう、そうなんだ~!!!
と、この言葉に、映画を観ながら大きく頷いたんです。
ハレの日とケの日

日本には「ハレの日とケの日」という言葉・考え方があります。
お正月や、何か特別な晴れやかな日と、日常。
私たちはそんな(大別して)二種類の日々を、毎年ぐるぐると迎えています。
(う~ん、ボキャ貧だ!)
でも現代人って、毎日「ハレの日」ばかり求めすぎているんじゃないかな、って思うのです。
毎日がキラキラ楽しく、贅沢でワクワクする日。。。
そんなことばっかり求めすぎなんじゃないかな~。。。
森の中で静かに過ごす時間は、地味だけどハレの日のようです。
静かで清らかな空間にいると、本来の清らかな自分の魂に触れることができるから。
自然に寄り添って日々を過ごしていると、自分がその中と調和して生きていることが感じられる。
それは、都会の中の街路樹だっていいし、ベランダで育てられるような植物だって良いのですが。。。
でも、いろいろなものがある刺激的な都会に住んでいるとなかなかそんな「空白」を持つことが難しい。
だからフラワーエッセンスという形で私たちに届けられています。
セッションなどを通しても。。。
「すぐわかるもの」ばかり求めすぎて、じわじわとわかる大切なことは、大変だからとか時間が無いとか、、
すぐに実感できなくて、次から次に自分を良くしてくれそうな新しいものに目を向けて、、、
と、大切なことを観ていないように感じることが多いのです。
もう少し具体的に言えば。。
例えばヨガなら、「肩こりに良いポーズは何ですか?」って聞かれたりします。
だいたい毎日ヨガしている私なら、パソコンに向かって肩が凝っちゃったから、背中を伸ばしたり、ねじってみれば、スッキリできます。
でも、肩こりしない身体になろうと思うと、そもそも足腰を強くしたり、背筋を鍛えたりして、良い姿勢を保てるようにしていかないと「やったその時は、少し楽になった」だけ、で終わっちゃうんですね。
アフリカンツリーエッセンスでは、バオバブミストばかりがもてはやされますが、日々の積み重ねを何もせず、ただ一発逆転だけしようと思っても「使ってみたけどわからなかったわ」となってしまう。
私からするとそれはもったいなくて、13のツリーミストで日々チャクラを整えたり、瞑想などで毎日ほんの少しでも自分に向き合う時間を作って使っていただければ、感じられることも多くなるんじゃないかな~。。。
まぁこれは人それぞれ、タイミングなんかもあるので一概に言えることではありませんし、
人には人それぞれ、その方に合うものがあるので、いろいろ試してゆっくり見つけることも大事なのですが
例えばアフリカンツリーエッセンスに心惹かれたのなら、一瞬だけでなく、一度ゆっくり感じてみたらどうかな~と思ってしまうのです。他の物でも、もちろんそうです。
どんなツールを使っても、たどり着くところは同じ。
「そういうことだったのか!」 とわかるまで、じっくり取り組めるものを見つめられた人は幸せですね。
作者の方は「お茶」を通して、雑草だと思っていたものが「茶花」と呼ばれる植物だと知ることなどで、自然の中に在るご自身を感じられた。
ツールは違うけど、フラワーエッセンスを通して植物、そして自然に関心を持つことで、自分の中の自然に触れられると感じている私にとって、この本は私の想いを代弁してくれるお宝です♪
過去や未来を思う限り、安心して生きることはできない。道は一つしかない。
今を味わうことだ。
過去も未来もなく、ただこの一瞬に没頭できた時、人間は自分がさえぎるもののない自由の中で生きていることに気づくのだ。。。
私たちは、この今の一瞬を感じるために、いろいろなことを試し、経験しているのかな。
他にもたくさん、ご紹介したい言葉がありますが、ササッと読めてしまうので、ぜひぜひお手元に1冊どうぞ♪
お正月のお節料理も、自分で準備する方は多くないと思います。(と言う自分の家も、母が作ることがなかったのでそうなのですが。。)
お節料理も買ってくれば、簡単に手に入ってしまう時代。
けど、せめてひとつずつ、それぞれのお料理に込められた想いや願い、一瞬一瞬を味わいながら今年のお正月はいただきたいな、そうできるのがハレの日なのかな、とも思います。
日日是好日(にちにちこれこうじつ)
映画もまだやっているようですし、本でも、ぜひ観て・読んでいただきたいと思います。
そしてそして、今チェックしたら続編が出ているようですね!読まなくっちゃ~!